君に好きと伝えよう。




『は?チョコは確かに食べたけどお前の手紙なんかなかったぜ?それにあのチョコは……』


『ない訳ないでしょ!ちゃんと箱の中に入れたんだから!ってか陸にあげたチョコなんであんたが食べるのよ』


あのチョコだって前の日から寧々には内緒で手作りして、私にとっては初めての本命チョコだったのに


『いや、だからあのチョコは………』

『なに?』


『陸から貰ったんだよ』


え………………?

な、なに?どういう事?

私の告白チョコレートを陸が海にあげたの?

なんで?


私は頭が真っ白になって何も考えられなくなっていた。


『お前さ………
本当に手紙書いたの?』


そんな中、海のとどめの一言。


『だから書いたって!!なんなの、もう。
じゃぁ陸は私のチョコを海に渡して、その後なに食わぬ顔して寧々と付き合ったんだ……』


ずっと思ってた。

あの時、陸に私の気持ちが届いていたら付き合ったのは私だったんじゃないかって。


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