君に好きと伝えよう。
『まぁ……うん、どんまい』
海の一言で、私はやっと今まで色々勘違いしていた事に気付いた。
『はぁ……なんか私本当馬鹿みたいだね。ってかごめん。私ずっと海のせいだって思ってたから、海を恨んでたってゆーか内心嫌いって思っちゃってた』
だってそのぐらい、海が私のチョコを食べてる光景がショックだったんだもん。
『だからお前、いつからか俺に冷たくなったり当たりきつくなったりしてたんだな』
『……はい、すいません』
海の事、本当に嫌いだった訳じゃないけど不満をそこにしかぶつけられなかった。
『んで、どうすんの?』
『え?』
『お前の伝わらなかった告白。このまま陸に言わなくていいのかって話』
始まっても、終わってもなかった私の初恋。
陸には寧々が居るし、結果は分かってる。
今さら言ったって二人を困らせるだけかもしれない
でも私はあの二人の仲がいい姿を見るのが辛かったんじゃない。私も寧々に負けないくらい陸が好きなのに、
どうしてあの日、直接想いを伝えなかったんだろうって後悔してた。