君に好きと伝えよう。




その夜は寧々と同じベッドで眠り、朝まで語り明かした。

泣いたり笑ったり肌の調子は最悪だけど、こんなに清々しく朝を迎えたのは初めてだ。



『おはようって……奈々!?』

台所で卵焼きを作る私を見て、起きてきたばかりのお母さんが目を丸くした。


『ど、どうしたの?奈々が早起きするなんて……
それに朝ごはんも……』


そんなに驚かなくてもいいのに。


『お母さん、奈々が作る卵焼きすごく美味しいよ!今日のお弁当にいっぱい入れちゃった』

寧々が嬉しそうに出来上がったお弁当を包んでいた


『良かったね、寧々。あのエプロン無駄にならなくて』

『お母さん、シーっ!!』


実は今私がしているエプロンは寧々がいつも使ってるエプロンと色違いのもので、寧々が私とおそろいで買っていたらしい。

まったく、どんだけ私の事好きなんだか。


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