君に好きと伝えよう。



『お前が昨日犬に吠えられたって言って、ここ通りたくねーって言うから付いてきてやったんだろうが』


海は口は悪いけど、なんだかんだ優しいのかもしれない。


『海、色々ありがとね』

『なにが?』


海が居たから私は陸に想いを言えた。

寧々とも前よりずっと仲良くなったし、陸とも幼なじみとして接する事が出来る。

何より二人との壁がなくなって、距離が近くなったし今は陸と寧々を応援できる。


『海が私の背中を押してくれたから陸に告白出来た訳だしね』


『は?背中なんて押してないけど』


『え?』


『さっさとフラれちまえって思って言っただけだよ』



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