君に好きと伝えよう。
『ねぇ、今週の日曜日映画見に行かない?
前から陸が見たいって言ってたやつ』
『あーごめん。
日曜日はサッカーの練習試合があって…』
『そうなの?
じゃぁ、私またお弁当作って行こうか?』
『しょっぱい卵焼き?』
『もうっ!あれはたまたま失敗したの』
寧々と陸の楽しそうな会話を聞きながら、
私はその後ろを歩く。
小さい頃からいつだって陸の隣に居るのは寧々だった。
『あのさ、朝からそんな憂鬱な顔しないでくんない?』
自動的に私はいつも海とペアになる。
海は陸と違って全然優しくないし、嫌な事しか言わないし、一応幼なじみだけど私の天敵だ。