君に好きと伝えよう。
学校に着くと、寧々と陸はいつも注目の的になる。
学園祭ではミスコン1位に選ばれた同士だし、
美男美女カップルなんて言われている。
陸を狙ってる女子は多いけど、寧々に対して文句を言う人は居ない。
まぁ、これだけ仲のいい姿を見せつけられたら、
二人の間に割り込もうなんて気も失せるだろう。
『奈々、またね』
寧々はそう言って陸と同じ2年1組に入っていった
神様はやっぱり不公平。
卒業までクラス替えはないっていうのに、私を陸と同じクラスにすらしてくれない。
あの二人は学校行事の楽しい事全て一緒に過ごすんだ。
私だって本当は……………
『早く歩けよ、馬鹿』
後ろからわざと海が私を押した。
……はぁ、なんで海とクラスが一緒なんだろう。
海と陸が入れ替わればいいのにって、毎日思ってたりする。