みどりの森とたまごさん
「そうよ、あなたは、『ふぇありぃ』さん?」
透明に微笑んで、"ふぇありぃ"さんは
ふわ、と舞い上がります。
煌く光の粒が舞い降りていきます。
....きれい......。
泉から、あの日と同じ声が聞こえます。
.....ありがとう、やさしいあなた。
私は、泉の精です。
やっぱり、姿は見えません。でも、はっきりと声は聞こえます。
......時々、こうして。
心の澄んだ方に、私たちと、お友達になって頂いているのです。
女の子は、まだ、信じられません。
.....夢を見ているんじゃないかしら?
いいえ、夢ではありません。
泉の精は、静かに告げます。
.....これから、私たちとしばらくお付き合いくださいますか?
にっこりと、声が微笑んだような気がしました。
ふぇありぃさんが、泉の水に舞い降りて、ちょこん、と触れると
泉の水は碧青になって.....
ふわふわ、霧のように、靄のように。
女の子を包みました。
そう...ふぇありぃさんの国へと、ご招待してくださろうと言うのです!。