らぶ ゆう!(毎週土曜は絶対更新!)

私は夢中で屋上までの階段を駆け上がった。


体力のないからか息が苦しくて過呼吸みたいになる。


それでもやっとのことで屋上に辿り着いて、ドアを開けた。


ほんわかと生ぬるい夏の空気が漂っている。


立入禁止と書かれた看板は倒されていた。


その先にトウヤはいた。


ふわふわでつんつんの髪の毛がゆらゆらしている。


「トウヤー!」


思わず叫んだ。
< 76 / 107 >

この作品をシェア

pagetop