オトナの恋を教えてください
「この前さ、いろはが田亀たちに絡まれてただろ?負けんじゃねーって追いたてたのは、俺みたいになってほしくなかったんだよ。流されて負けて、理不尽に屈するようなヤツになってほしくなかった」
「柏木さんがそう言ってくれなかったら、簡単に屈してました。元々の私の性分じゃ、受身でいることが普通ですもん。私を変えたのは柏木さんです。だから……」
いろはが俺の額にキスをした。
まるでさっきのお返しみたいに。
「私も柏木さんを変えたい」
「俺を?」
「はい、タラシの柏木さんでも、私は好きですけど、もっとこう……気持ち的な部分で、安心してもらいたい。嫌なことも、理不尽なことも、これから起こることは全部、私が一緒に背負います。柏木さんが素顔でいられる場所はあるんだよって言い続けたい」
ほら、そんな顔をする。
慈愛と希望に満ちた眩しい笑顔。
ずるいな、いろは。
たった1ヶ月半で、こんなにいい女になっちゃって。
俺ばっかりがおまえに惚れてる気がしてきたよ。
「柏木さんがそう言ってくれなかったら、簡単に屈してました。元々の私の性分じゃ、受身でいることが普通ですもん。私を変えたのは柏木さんです。だから……」
いろはが俺の額にキスをした。
まるでさっきのお返しみたいに。
「私も柏木さんを変えたい」
「俺を?」
「はい、タラシの柏木さんでも、私は好きですけど、もっとこう……気持ち的な部分で、安心してもらいたい。嫌なことも、理不尽なことも、これから起こることは全部、私が一緒に背負います。柏木さんが素顔でいられる場所はあるんだよって言い続けたい」
ほら、そんな顔をする。
慈愛と希望に満ちた眩しい笑顔。
ずるいな、いろは。
たった1ヶ月半で、こんなにいい女になっちゃって。
俺ばっかりがおまえに惚れてる気がしてきたよ。