オトナの恋を教えてください
柏木さんが私のヒップの下に腕を添え、まるで幼児にするように私を抱き上げた。
「好きだ、いろは。大好きだ。もう遠慮しない。俺はおまえの本物の彼氏になる」
「柏木さん、大好き。ずっとずっと、この先何があっても、私はあなたの隣にいる。離れません」
唇が重なった。高層ビルの間、都庁の足下、私たちはキスをする。
人が通る。
恥ずかしいし、きっと浮かれたバカなカップルに見える。
だけど、こんなに嬉しい瞬間にキスしないなんてもったいなかった。
もちろん、キスの後、周囲を気にしてそそくさとその場を離れた小心者の私たち。
路地を入ると、蕎麦屋が見えてきた。
もう離すまいと手をつないで互いを見つめた。
「考えてみたら、2ヶ月に一辺くらい会ってたから、遠距離恋愛と変わらなかったな、俺たち」
「このまま、何年でも、何十年でも、柏木さんが私をもらう覚悟がつくまで、福岡に通うつもりでしたよ?」
私がさらっと言った執念深い言葉に、柏木さんが身震いして見せる。
「俺が煮え切らなくて、何年も答えを出せなかったらどうしてた?」
「好きだ、いろは。大好きだ。もう遠慮しない。俺はおまえの本物の彼氏になる」
「柏木さん、大好き。ずっとずっと、この先何があっても、私はあなたの隣にいる。離れません」
唇が重なった。高層ビルの間、都庁の足下、私たちはキスをする。
人が通る。
恥ずかしいし、きっと浮かれたバカなカップルに見える。
だけど、こんなに嬉しい瞬間にキスしないなんてもったいなかった。
もちろん、キスの後、周囲を気にしてそそくさとその場を離れた小心者の私たち。
路地を入ると、蕎麦屋が見えてきた。
もう離すまいと手をつないで互いを見つめた。
「考えてみたら、2ヶ月に一辺くらい会ってたから、遠距離恋愛と変わらなかったな、俺たち」
「このまま、何年でも、何十年でも、柏木さんが私をもらう覚悟がつくまで、福岡に通うつもりでしたよ?」
私がさらっと言った執念深い言葉に、柏木さんが身震いして見せる。
「俺が煮え切らなくて、何年も答えを出せなかったらどうしてた?」