恋に一番近くて遠い君~another story~
君はいつもタイミングがいいね。
いつも助けてくれる。


ほら、今だって心配そうに私を見てる。やっぱりバレバレだね。



「あぁ、陽生。実行委員の話してただけだから。」




「ん?何だそうか。心配して損だったわ。まぁ頑張れよ!」



「おう。」



「え?陸玖実行委員やる気になったの?」


それは美海と一緒だからだよ。



「なんだよ、やっちゃ悪いかよ。お前のことが心配だしな。それに......。」



「.....お前が他の奴と委員やってるとこ見たくねぇしな.....。」


多分美海には聞こえてないだろう。
陸玖もはっきり言えばいいのに。


美海も単純だなぁ.....。



「み〜み、顔がにやけてるよ?」



美海の耳元で言ってあげる。



「え!ち、違うよ!これはその...えーと。」



「ふふっ、美海は可愛いね。大丈夫だよ。もう陸玖怒ってないよ。」



「ほ、本当?」


ほんとだよ。陸玖が美海に怒るわけないじゃん。...好きなんだから。


「あぁ、別に怒ってねぇよ。ちゃんとやるぞ、実行委員。」



「う、うん!」


これで少しは距離を縮めてくれるかな?

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