ずっと、傍にいてよねっ!
 階段を下りながら、私はふと思い出した。




 1回だけ、ものっすごく怖い目にあったことがあった。




 部活の先輩と帰っていたら、雄大が信じられないスピードで私を追ってきたの。



 先輩に謝って、急いで逃げたけど結局隠れてやり過ごした。



 乱れた息を整えて、乾いた喉を潤して、おそらく10分ほど…、その場を動けなかった。
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