ずっと、傍にいてよねっ!
 浅葱は傘を持ってないから、貸してあげたいけど誰かと会ってたことがバレてしまう。




 必然的に、相合傘になってしまった。



 すごい、ドキドキする。



 この狭い傘の下に、浅葱とくっついて一緒にいるんだ、私。




 「部屋、汚いけど。着いた。」



 「おっきい……。」


 
 お店やってるしなんとなく予想はしてたけど、大きい家。



 「ホラ、こっち。」



 浅葱の後に続いてお邪魔すると、玄関はなかった。


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