ずっと、傍にいてよねっ!
 城山のおじさんがいる部屋はホテルの最上階。




 「おぉ~、菜緒ちゃん。待ってたよ!」




 部屋に入ると歓迎してくれた。




 「家出するとは聞いたが、本気なのかい?」




 「はい。



 帰ってこないように、と言われたので。」



 
 私が言うと城山のおじさんは優しく笑って言った。




 「好きなだけここにいるといい。」




 「ありがとうございます。」




 「部屋にあるものはなんでも使っていいし、生活費は免除するから。」




 その後は、直接部屋に案内してもらった。




 同じ階の突き当たりの部屋だ。
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