ずっと、傍にいてよねっ!
 楽しみにしていることがあると、一日なんてあっと言う間。




 次で最後のお客さん。





 もうすぐ来るはず。





 化粧を直しながら、私の顔はほころんでいた。
 




 ピンポーン、と部屋のチャイムがして私の胸は高鳴った。






 「どうぞ、」と言って、部屋で男性が入ってくるのを待った。







 最後のお客さんの名前は辻 昴。




 初めてのお客さんだったっけ。





 どんな人なんだろう。




 そう思ってドアが開くのを待った。
< 340 / 364 >

この作品をシェア

pagetop