まだ、心の準備できてません!
でも、由香の言う通りでもあるんだよね。
浅野さんの瞳に見つめられて、微笑まれて、触れられたりなんかすると、頭で考えるより、心と身体が勝手に反応してしまう。
三木さんも言っていたもんね。『惚れない女がどこにいるんですか?』って。
これはきっと、メスとしての本能というやつなのだろう。
……そう、本能なんだよ。彼に接近されてドキドキしたり、身体が熱くなってしまうのは。
好きだとか特別な感情があるわけじゃなく、子孫を残すなら優秀な遺伝子がいいという、メスとしての本能が彼のフェロモンによって目覚めてしまうからで……
って、なんかそれもおかしくない!?
うがーっと両手で頭を抱えて悩み悶える私を、両脇から冷めた視線が捉えている。
「みーちゃん……」
「これは重症だね」
陽介と由香が目を見合わせて、ため息を漏らしつつ苦笑する。
その時、細長いスティック状の春巻のようなものが何本か盛られたお皿が、私達の前にコトリと置かれた。
目線を上げると、にっこり笑うジャスミンさんがいる。
「これ今日初めて作ってみたの。お餅と明太子を巻いたおつまみ春巻! 食べてみて」
「わぁ、美味しそう!」
食べ物に目がない由香は、目を輝かせて歓喜の声を上げた。
実は彼女、もうすでにチャーハンを一皿食べ終えているんだけどね。
浅野さんの瞳に見つめられて、微笑まれて、触れられたりなんかすると、頭で考えるより、心と身体が勝手に反応してしまう。
三木さんも言っていたもんね。『惚れない女がどこにいるんですか?』って。
これはきっと、メスとしての本能というやつなのだろう。
……そう、本能なんだよ。彼に接近されてドキドキしたり、身体が熱くなってしまうのは。
好きだとか特別な感情があるわけじゃなく、子孫を残すなら優秀な遺伝子がいいという、メスとしての本能が彼のフェロモンによって目覚めてしまうからで……
って、なんかそれもおかしくない!?
うがーっと両手で頭を抱えて悩み悶える私を、両脇から冷めた視線が捉えている。
「みーちゃん……」
「これは重症だね」
陽介と由香が目を見合わせて、ため息を漏らしつつ苦笑する。
その時、細長いスティック状の春巻のようなものが何本か盛られたお皿が、私達の前にコトリと置かれた。
目線を上げると、にっこり笑うジャスミンさんがいる。
「これ今日初めて作ってみたの。お餅と明太子を巻いたおつまみ春巻! 食べてみて」
「わぁ、美味しそう!」
食べ物に目がない由香は、目を輝かせて歓喜の声を上げた。
実は彼女、もうすでにチャーハンを一皿食べ終えているんだけどね。