まだ、心の準備できてません!
浜名さんが休みである今日は、もう一人のパートの阿部(アベ)さんが出勤している。
マシロは毎週火曜が定休日で、あとは交代で休みを取っているのだ。
店内では、私の前に休憩を終えていた阿部さんが、レジの下に置いてある袋類を整理しているところだった。
「阿部さん、ありがとうございました」
「いいえー。今日はいつもより人来ないから楽勝よ」
長い髪を後ろで一つに纏めた彼女は、ふわりと癒し系の笑みを見せた。
浜名さんより背が高く、スレンダーな阿部さんは、クールな性格だけれどとても優しい。
四十代後半だけれど、そんな歳を感じさせないほど若々しくて綺麗で、良きお姉さんという感じだ。
「社長はまだ帰ってこないのね?」
「はい、今日は得意先を回るからちょっと遅くなるって言ってましたよ」
阿部さんが立つカウンター内の後ろにある引き出しから、新しいPOPを取り出しながら答えた。
今日のようにお父さんが外出することもあるけれど、普段も彼は事務所にいることが多く、だいたい店は二人いれば回せる。
土日は少し忙しいけれど、目が回るほど多忙になるのは月末の棚卸しの時くらいだ。それもすぐ迫っているのだけど。
マシロは毎週火曜が定休日で、あとは交代で休みを取っているのだ。
店内では、私の前に休憩を終えていた阿部さんが、レジの下に置いてある袋類を整理しているところだった。
「阿部さん、ありがとうございました」
「いいえー。今日はいつもより人来ないから楽勝よ」
長い髪を後ろで一つに纏めた彼女は、ふわりと癒し系の笑みを見せた。
浜名さんより背が高く、スレンダーな阿部さんは、クールな性格だけれどとても優しい。
四十代後半だけれど、そんな歳を感じさせないほど若々しくて綺麗で、良きお姉さんという感じだ。
「社長はまだ帰ってこないのね?」
「はい、今日は得意先を回るからちょっと遅くなるって言ってましたよ」
阿部さんが立つカウンター内の後ろにある引き出しから、新しいPOPを取り出しながら答えた。
今日のようにお父さんが外出することもあるけれど、普段も彼は事務所にいることが多く、だいたい店は二人いれば回せる。
土日は少し忙しいけれど、目が回るほど多忙になるのは月末の棚卸しの時くらいだ。それもすぐ迫っているのだけど。