まだ、心の準備できてません!
このまま気まずいのは嫌だし、ちゃんと話をしなきゃいけないよね。
ランチに行くことに決めた私は、エプロンを外しながら事務所に向かった。
バッグを持ち、陽介と向かった先は、商店街から駅方面に向かう途中にあるカフェ。ブライズへ行く途中にも通るお店だ。
土曜日ということもあって、一時を過ぎても店内は混み合っていたけれど、タイミング良くテラス席が空いたので、そこで食べることに。
焼きたてパンのサンドイッチとカフェラテを頼み、私達は向かい合って腰を下ろした。
「こうやってランチするの、かなり久々だな」
「ねー。たしかにちょっとOL気分を味わえるかも」
「ほら、僕の言った通りじゃん」
あはは、と軽く笑いながら、私達は普通に話す。
ここまで来る途中もたわいない会話をしていただけで、お互いあの日のことに触れようとはしなかった。けれど、それじゃいけない。
同じことを陽介も思ったらしく、会話が途切れると微妙な沈黙が生まれる。
忘れていた気まずさが戻ってきて、私達はお互いにストローでドリンクを吸い上げた。
人々が忙しなく行き交う雑踏をすぐ隣に感じる中、先に口を開いたのは陽介。
「この間は……ごめん」
静かに目を伏せる彼に、私も罪悪感が込み上げる。
ランチに行くことに決めた私は、エプロンを外しながら事務所に向かった。
バッグを持ち、陽介と向かった先は、商店街から駅方面に向かう途中にあるカフェ。ブライズへ行く途中にも通るお店だ。
土曜日ということもあって、一時を過ぎても店内は混み合っていたけれど、タイミング良くテラス席が空いたので、そこで食べることに。
焼きたてパンのサンドイッチとカフェラテを頼み、私達は向かい合って腰を下ろした。
「こうやってランチするの、かなり久々だな」
「ねー。たしかにちょっとOL気分を味わえるかも」
「ほら、僕の言った通りじゃん」
あはは、と軽く笑いながら、私達は普通に話す。
ここまで来る途中もたわいない会話をしていただけで、お互いあの日のことに触れようとはしなかった。けれど、それじゃいけない。
同じことを陽介も思ったらしく、会話が途切れると微妙な沈黙が生まれる。
忘れていた気まずさが戻ってきて、私達はお互いにストローでドリンクを吸い上げた。
人々が忙しなく行き交う雑踏をすぐ隣に感じる中、先に口を開いたのは陽介。
「この間は……ごめん」
静かに目を伏せる彼に、私も罪悪感が込み上げる。