【完】CHESS-WHITE or BLACK-(誤字脱字加筆修正中P194まで修正完了済)




「…私は哀と話すことなんか何一つないから。
今更私になんの用があるの?」


「それは…………っ!」


「……真をもう一度桜牙に入れるためでしょ?」


「………っ」


図星なのか唇をかんでいた


「私がそっちに行った所で真は戻って来ないよ」


「なんでそれがお前に分かんだよ?!」


「こいつらうるさーい。
その口、聞けないようにしてあげようか~?」


薫がイラついたように言う


確かに腹立つけどさ……


「そんなの、真が言ってたから。
俺はもう桜牙には戻らねぇって」


「っ、嘘をつくな!」


「なんで千歳達に嘘をつかないとならないの?」


理由がわからないよ


「お前のでまかせだろ!」


「なら、真に聞けばいいじゃない。
聞けるのならだけどね」


何かをいい返そうとして刃が口を開いたとき…


「…うちの姫と口を聞かないでいただこうか。
そんなに喋りたいのなら俺達に許可を取れ」


私の腰に手を回した優羅と校舎に入る


その後ろには流斗たちがついてきた


二人が悔しくて唇をかんでいたことは知らない













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