【完】CHESS-WHITE or BLACK-(誤字脱字加筆修正中P194まで修正完了済)
すべてを終わらすのを見届けに来ている真
きっとそこにいるよ
「ねぇ、真。入ってきなよ」
私はくるりと体の向きを変えて手招きをした
みんなが目を点にしているのを無視する
ーガサガサっ
木の後ろから出てきた真
もちろん、黒髪に眼鏡をかけている
私の近くまで来ると抱きついてきた
「…よしよし。いい子だね、真」
頭を撫でてあげる
「っ、真! 」
哀が上から叫んだ
けど、真は動かないし顔を上げない
「おい、し…」
「……俺の名前を気安く呼ぶな。
ましてや、莉琉を傷つけた奴がっ………!」
唇を噛み締める真
「真、ダメだよ。綺麗な顔が台無しになる」
頬を撫でて顔を上げさせる
泣きそうな顔をしている真
「大丈夫だよ。真は私が守ってあげるから」
本当の笑顔を向ける
それを見てか千歳が怒りだした