【完】CHESS-WHITE or BLACK-(誤字脱字加筆修正中P194まで修正完了済)
「…哀たちはまだなにもわかってない。
お前らのせいで莉琉が傷つくのだけは
絶対に俺は許さない。なにがあっても」
真がメガネを外して哀たちを見る
その瞳は殺意に満ちていた
その瞳に怯んだ哀と千歳と刃
「………お前らなんてもう友達でもねぇ」
真の声が倉庫に静かに響きわたった
「てかさ~、君らの姫ってここにいないわけ?」
栞が哀たちを睨みながらいう
「………いるがお前らには会わさない」
「ふーん。
なら、そのバカ姫から色々聞くんだね」
腕を組んだ栞
「…………帰るぞ」
優羅が私の肩を抱いて外に向かって歩き出した
私の足も自然と出口に向かっていく
「………真実は白…嘘は黒。
今の桜牙は真っ黒だよ。嘘に包まれてる」
小さく小さく私は呟いた
聞こえていたのは優羅ぐらいかな
だけど、優羅は何も言わなかった