パンジーの花
でもやっぱり、廊下でユリを見かけても
自分から話せなくて、ユリと一緒にいたナツキに嫉妬したりもした。
話せたらどんだけ楽なのか、ずっと思ってた。話せたら幸せだって。
ユリに会ってから、ずっとユリのことを考えていて、女となんとなく付き合うのもやめた。どんな女と付き合ってもユリの事を考えるから。
それだけユリに惚れたんだ。
一年が終わって、ユリにはもう話せないって諦めてた頃に同じクラスになれた。
俺は誰にも言ってないけど、すっげえ嬉しくて死にそうだったんだ。