パンジーの花

「白川と前田って仲良いの?」
「あー、まー、腐れ縁というのか。」
「えっ、ナツキと親友だと思ってたの私だけなの!」

瀬川くんは後ろの席でパンを食べながら、いろいろと私たちに話しかけてくれた。私とナツキの話を聞いて、間間に笑ってくれるものだから、ちょっと嬉しかったのは内緒だ。
怖いのは見た目だけで、性格は明るくて優しいんだ。って言うのを実感した。

「おーい、ナオトー」

低い声が聞こえて、声の方へ顔を向けると黒髪でつり目の男が居た。
なるほど、瀬川くんの友達か。
一瞬でわかってしまう見た目だ。
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