雨の日の太陽
「他人の好意に気付かないとは本当に鈍感なんだな」
「……。で、俺は告白したい訳なんだけど、俺は仲間が欲しいって言ってたのに、先に恋人なんかを作って良いのかなと……」
「良いんじゃないか? 別に。
私がお前の立場なら特に迷わないがな」
「本当か?!」
六花は天に顔を近付ける。
「なっ、何なんだ突然」
六花の反応の意味が分からず天は驚く。
「あっ、いや、悪い悪い」
ハハハと六花は笑い離れる。
「告白するならしたらどうなんだ?
相手のこと好きなんだろ?」
「え、良いのか?」
「良いのも何も六花が決めることだろう?」
「まぁ、そうなんだけど自信が……」
「ヘタレな男だな。
私はヘタレは好かんぞ」
「はいっ! では言葉をまとめ次第、告白したいと思います!」
六花はビシッと敬礼をした。
「うむ、よろしい」
そのノリに天も乗っかり教官っぽく答えたのだった。