雨の日の太陽


「うーん、なんて言えばいいんだ……。


告白なんて今まで考えたこともなかったからわからん……。うーん……」

六花は放課後の教室で一人、告白についてうんうん唸っていた。


「おーい六花。ちょっといいか?」


「えっ! あ、はい!」


いきなりの訪問者に六花は新兵のようにビシッと椅子から立ち上がった。

「なんでそんなにビビってるんだよ……」


そこに居たのは天だった。


「びっくりした~。せめてそこの扉をノックしてから声掛けろよ……」


「臆病者め。


今日は一緒に帰らないか」


「えっ!」


六花は天と帰り道が同じとは知っていたが、シスコンという名の番犬が側にいたので一緒に帰れなかった。


「何だ、嫌なら別に――」


「全然嫌じゃない! 断じてない!


でも、月先輩はどうしたんだ?」


「兄貴なら職員室に呼び出されたてて、どうせ遅くなるだろうから帰ろうと思ってな。


構わないか?」


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