ふたりぼっちで恋をしよう。
ため息をつきながら再びめぐるに視線を戻す。
どうやら彼女は許してくれる気はないらしい。
「あんまり高い物は買えないからね?」
自分の所持金が少ないと見越した僕はめぐるに釘を刺さした。
あーあ、僕ってほんとめぐるに弱いな。
こんなんだからいつまでたってもめぐるがワガママ言ってくるんだよね。
ちゃんと頭ではわかっていても、いざそれを行動に移すとなるとやっぱり難しい。
俗に言う「惚れたが負け」とはこういうことなんだと思う。
だって、めぐるが嬉しそうに微笑むだけで、もう他のことなんてどうでもよくなってるんだ。
自分のサイフ<<<めぐる
我ながら情けない。