ヒスイ巫女2
ヒスイと蒼は陸に言われ外にでていた。
ぶらぶらと黒の国の町を歩いていたのだが・・・
「蒼・・あの子迷子じゃない?」
ヒスイの指さす方向に男の子が泣いていた。
「坊や大丈夫?ママは?」
「・・・ママどっか行っちゃった。」
ヒスイが蒼をじっと見た。
「分かった。探したいんだろこの子の親を」
「ありがとう!蒼!」
ヒスイはまた男の子に目線を合わせ
「坊や名前なんていうの?」
「優希(ゆうき)」
「じゃあ優希くん一緒に行こ」
蒼は
(まったく・・・)
と言う顔をしながらヒスイと行動し始めた。
「ママのお名前何かな?」
「秋だよ。」
「じゃあ優希くん、ママとどこではぐれたのかな?」
「えーとね、ママがお店入っていっててそしたら怖い男の人がでてきて、ママはもう帰ったよって」
ヒスイは少し考えて
「そのお店の場所覚えてる?」
「うん!覚えてるよ!」
優希くんは2人がいて心強くなったのか元気になっていた。
「ここだよ」
優希くんに案内されたお店は見るからに怪しく門番のように男の人が立っていた。
そこを堂々と入っていこうとすると
「女、子供は入れない。」
入るのを拒まれた。
ヒスイは蒼の方を向いた。
それだけで蒼は気づいたらしく・・・
「はいはい、行ってきたらいいんでしょ」
「いってらっしゃい」
蒼がトボトボと歩いていく中ヒスイと優希くんは手を嬉しそうに振ってる。
(わざわざヒスイを危険な目に合わせる必要はないしな)
蒼はお店の中に入った。
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