ヒスイ巫女2
(まったく、蒼を待っていたら見るからに怪しい人達が近づいてきたし優希くんは怯えちゃって腰が抜けちゃってるし。私がやるしかないな!)
「女を痛めつけるのはしょうに合わないがボスの命令だ。許してくれよ」
そんな言葉を言いながらもかなりの本気で殴りかかってくる。
「お兄さん達意外とSな人だね」
ヒスイは余裕そうに笑っている。
拳をひらりとかわし、みぞうちに一発。
それだけで一人目はK.O.
続いて二人目は一人目のやられ方をみて武器を持っている。
武器と言っても鉄パイプだが・・・
思いっきりヒスイに向け殴ってくる。
ヒスイは動こうともせず
(ふ、怖くて動けねぇか)
鉄パイプを素手でうけた。
つまり、白刃取り。
鉄パイプを相手からやすやす取りそばに投げ捨てる。
そして最後にとどめの一発
「まだ、戦う?お兄さん達」
満面の笑みなのに恐怖を感じた。
男達は逃げていった。
「ヒスイー!」
「あ、お兄ちゃん!」
「あ、お兄ちゃんじゃないわ!勝手にいなくなって、」
「お兄ちゃん急で悪いけどこの子見といて。」
「おい、ヒスイ!」
優希くんを置いてヒスイは店の中に入っていった。
「ヒスイお姉ちゃん、カッコイイ」
ぼそっと優希が言った言葉は誰にも気づいてなかった。
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