ヒスイ巫女2

家庭教師

ヒスイは将来巫女様を補佐する役目つまり兄妹である陸の補佐をする決まりになっている。
その為に経済学など専門的な勉強もしている。
蛍は学校に行っているがヒスイの場合は身分が高すぎるのでどこの学校も入らしてくれない。だから家庭教師として緋音さんが雇われた。家庭教師を見つけるのも一苦労だったらしいが・・・
「ヒスイ、ここまで分かった?」
「前教えて貰った問題の応用だから基本さえおさえてたら解けるよ。」
ノートを緋音に見せると赤丸をつけた。
「正解。少し難しい問題だったから出来るか不安だったけど大丈夫みたいだね。」
ヒスイは緋音の顔をジッと見ていた。
「な、なに?」
「前から思ってたんだけど緋音さんお兄ちゃんと結婚するなら血の繋がりがあるよね?親戚の親戚とか?」
「そう言う事か。まあ、親戚の親戚みたいな感じだよ。」
「へー、じゃあさお兄ちゃんの事好きなの?」
緋音がヒスイの言葉を聞いて顔があかくなった。
「えっ嘘、緋音さんってお兄ちゃんの事ふぐぐぐ
ヒスイの口に手を当てられ声を塞がれた。
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