課長の独占欲が強すぎです。
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「大丈夫だ、何も恐がるな。俺に全て預けろ」
初めてで戸惑う事しか出来ない私に、和泉さんはそう告げて髪を撫でた。
緊張を解くような優しいキスの後、大きな手がゆっくりと私を生まれたままの姿にしていく。
一糸纏わぬ姿にされてシーツの上に横たわらせられると、彼の熱い視線に耐えられなくなって思わず身を縮こめ腕で胸を覆った。
けれど、それを開くようにゆっくりと和泉さんが私の腕をほどく。
再び彼の前にさらされた身体が、視線だけで融けるほど熱く感じられた。
「お前は華奢すぎる。壊れそうで恐いな」
吐息のような声で呟き、その唇で和泉さんは私の鎖骨に口付ける。その言葉にどこか切なさを感じたのは、気のせいではないと思った。