課長の独占欲が強すぎです。
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そしてGWも終わり、またいつものように忙しくも楽しく仕事に追われる毎日が始まった。
「あーあ、GWも終わっちゃったか〜」なんて連休を惜しむ声がチラホラあがるフロアで、私は温泉と海のお土産をみんなに配っていた。
「どうぞ、おやつにでも食べて下さい」
「ありがと、橘さん。あれ、海にも行ったんだ? 温泉に行くとは聞いてたけど」
「え、ええ、まあ。あはは」
「友達と? もしかして彼氏と〜?」
「いえ、その、あははは」
先輩方のたわいもないからかいだけれど、私は本気で狼狽してしまう。まさか皆さん旅行のお相手が宍尾課長だなんて夢にも思うまい。
和泉さんは気にしないと言っていたけど、私は彼の上司としての立場や威厳を考えたり、知られたら間違いなくからかわれるだろう事を危惧して、秘密にしておいて欲しいと願い出た。
なので、和泉さんとの関係は現行秘密と云う事だ。既に知っている東さんを除いて。