課長の独占欲が強すぎです。
***
暑い中で野球の応援をして疲れてたのか、はたまたその後のベッドでの行為が激しかったからか。
気が付くと私はすっかり眠りこけて、目が覚めたときには部屋は夕暮れに染まっていた。
「……和泉さん……?」
ベッドにはひとりきりで、何も着ていない身体には薄掛けがキチンと掛けられている。
まだ気だるさの残る身体を起こして服を着ると、私は部屋を出てリビングへ向かった。
「和泉さん」
「ああ、起きたのか」
夕日の差し込むリビングに入ると、ソファーに座って読書に興じる和泉さんを見つける。
テーブルには担当している少女漫画が数冊、それと文庫本の小説に哲学書が置かれていた。