課長の独占欲が強すぎです。
和泉さんとお付き合いするようになってから2ヶ月近くが経ち分かったけれど、彼はとても読書家だ。
リビングにも寝室にも大きな本棚があって、そこには様々なジャンルの本がきちんと整頓して並べられている。
もちろん仕事上読んでいるものもあるけれど、彼の読み物は学術書から文芸書、実用書に漫画までとにかく幅広い。
この部屋に泊まりに来るとき朝はいつも私の方が遅く起きるのだけど、和泉さんは先に起きて大抵読書をしていた。
本を読むときだけ掛けるオーバルフレームの眼鏡。活字と静かに向き合う和泉さんの横顔はとても知的に見えて、いつものワイルドな彼とのギャップに私は密かに胸をときめかせている。