課長の独占欲が強すぎです。
ああ嫌だ。自分がこんな嫉妬深くて暗いだなんて初めて知った。
今まで見たことの無かった自分の黒い感情に私は悲しくなるほど嫌悪する。
「……杏子ちゃん。私ってヤな女だね」
テーブルに突っ伏しながら吐露すれば、杏子ちゃんは向かいの席から手を伸ばして頭を撫でてくれた。
「ほんと馬鹿だね、小夏は。それだけ宍尾課長を好きって事でしょ。恋と嫉妬はセットなんだから仕方ないじゃない。妬くのも落ち込むのも、全然ヤな女じゃないよ。自信持ちなって」
「……うん……」
恋は甘いだけじゃないと知った夜。
秋の空気は少しだけ肌寒くて、私は和泉さんの大きな身体に抱きしめられたいと切なく願いながら、友達に甘えて少しだけ泣いた。