課長の独占欲が強すぎです。
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昼休み。私はいつものようにみんなと一緒に『モーリー』には行かず、経理課の杏子ちゃんに連絡をして近所のラーメン屋で一緒にランチを取る事にした。
「めっずらしい。小夏がラーメンだなんて」
「なんかガツンとしたものが食べたい気分だったの」
運ばれてきたチャーシュー麺の小盛りを一心不乱にハフハフとすする。三分の一ほど食べ終えたところでテーブルの辛味噌をたっぷりと丼に追加した。
「おなか弱いくせにコッテリチャーシュー麺に辛味噌か。随分自分を虐めてるねえ。そんなに自己嫌悪に陥ってんの?」
「まあね」
「とりあえず食べ終わったら話聞いてあげる。それにしても、ラーメンてすぐ伸びるから相談時には向かない食べ物だよね~」
そんな会話を交わすと、私たちはふたり隣り合ったカウンター席でひたすらにラーメンを啜った。小盛りのはずなのに、食べても食べても減らない麺に途中でうんざりとしながら。