課長の独占欲が強すぎです。
「にゃ、にゃにしゅるんでしゅか! はにゃしてくらしゃい!」
両手で彼の手を掴み抵抗すると、和泉さんはとても不機嫌そうな顔を私に近づける。
「どうして他のやつに聞くんだ。俺のことは俺に聞け」
「……はい……」
至極真っ当なお説教をされて、素直に頷いてしまった。
いや、確かにそうだけども。聞きたくても聞けなかった乙女心も察して欲しい。
和泉さんはパッと鼻から手を離すと、ベッドの上でどっかりと胡坐を掻きなおして座る。
「そんなに俺のことが聞きたければ話してやる。来い」
命令されて、私は大人しく泉さんの元へ行くと、もはや定番になった彼の足の上にちょこんと座り込んだ。