課長の独占欲が強すぎです。

「妙に気にすると思ったらそういう事か。可愛いやつだ」

「何がですか? いきなり何なんですか?」

「疑って嫉妬してるんだろう、俺と有栖川栞の関係に」

 ストレートに核心を言い当てられて、私の心臓が飛び跳ねると共に頬が熱くなる。

「いつも俺のほうばかり妬かされてつまらないと思っていたんだ。そうか、ようやくお前も嫉妬するほど俺に惚れたか」

 なんて子供じみた理論だ。
 
 呆気に取られてる私の様子など気もしないで、和泉さんは抱きしめた体勢のままベッドに倒れこむ。
 
 そして、これでもかと云うくらい顔にキスを落としながらパジャマのボタンを外そうとするのだった。

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