課長の独占欲が強すぎです。
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小夏と出会って1年。
俺は今でも全力で彼女を追いかけ続けている。たとえどんな些細な瞬間でも逃がしたくなくて。
あの日、俺の胸に飛び込んで来た世界で1番可愛い存在を、永遠に捕まえておくために。
「小夏、こっちへ来い。俺の膝に座れ」
今では腹に俺の子を宿し妻となった小夏にそう呼びかければ
「もう、和泉さんの甘えんぼう。家事が進まないじゃないですか」
不満そうに言いながらも、嬉しそうに膝の上にやってくる程には懐いた。
——俺の可愛い小夏。絶対に離すものか。
抱きしめる度に湧き上がる独占欲は男の本能だ。きっと一生消える事などない本能に、これからも俺は従って生きていく。
「お前は本当に愛しいな、小夏」
心から湧き上がる想いを口にすれば、小夏は微笑み顔を見上げて瞳に俺を映した。
ころりころがってきたあの時と同じように、俺の胸の中で。
*おわり*