ほろ苦キャラメルマキアート ~コーヒーの香りに誘われて~
「ま、待って...!」
呼び止めたものの、何を言おう。
ていうか、私は今何をしてるんだっけ。
あれ、ていうか私は誰だっけ......。
もう頭が混乱しすぎて何を考えてるのか分からなくなってきた。
「わ、私は...貴方にとって......ど、どんな存在ですか」
やっと言えた。
ずっと聞きたかった事。
彼は驚いたのか固まっている。
少し冷静になった私は、急に恥ずかしくなってきた。
いやいやいや『どんな存在ですか』って。
何聞いてるの、私。