ほろ苦キャラメルマキアート ~コーヒーの香りに誘われて~
「...最初はさ、」
彼がそう言い、私は少しビクッとしてしまった。
何を言われるんだろう...。
まだまだ寒いのに、汗が出てきた。
「店の前で泣いてる変な奴だった」
...デスヨネ。
「でも、あんたが毎日来て、正直...嬉しかった」
「...え?」
何て言った?
『嬉しかった』?
「ホ、ホントに...?」
「ああ。毎日楽しみにしてたんだと思う」
ビックリした。
そして嬉しかった。
わ、私も...自分の気持ち、言わなきゃ。