ほろ苦キャラメルマキアート ~コーヒーの香りに誘われて~
「あ、あの...私も毎日ここに来るのが楽しかった」
「うん、知ってる」
「し、知ってる...!?」
「あんた、分かりやすいから」
意地悪く笑う彼に胸がときめいてしまった。
こんな表情もするんだ...。
え、ってことは両想いなの?
え、違うよね?
え、え、......あっ!
「か、彼女!」
「は?」
「彼女、いるよね...?」
私が1日中ボーッとしていた原因を聞いてみた。
彼は眉間に皺を寄せている。
え、私まずいこと言った......?