ほろ苦キャラメルマキアート ~コーヒーの香りに誘われて~
「...?」
誰だろう?
そう思って顔を上げると、20代前半くらいの男の人が立っていた。
だ、誰......こんな知り合いいたっけ......。
「あの...?」
「泣くなよ」
表情を変えずに言う彼。
こ、これは慰めてくれる彼に恋に落ちて、新たな恋が始まるパターン...!?
「ここ、俺の店の前」
「え......?」
み、店...?
振り返ってみると、そこには小さなカフェがあった。