星屑埋葬~赤ん坊の死~
メグは抗議したが、男はメグを無視している。
人相のよくない男なので、メグは仕方なく赤ん坊をまた背にくくりつけた。
赤ん坊はこれで暫くこの息苦しい闇の中から出られると思ったのか、喜んでメグの背ではしゃいだ。
が、メグはちょっと赤ん坊をゆすぶり上げただけで、通路に立って画面を見続けていた。
あてのはずれた赤ん坊は、手足を必死に突張って、先刻よりももっと激しい声をあげて泣き出した。
メグは、買ってきたチューインガムを噛んでやわらかくすると、肩越しに口の中へ入れてやった。
赤ん坊はいっとき温和しくなったが、しばらくすると、のけぞるように背中であばれ出した。
メグは画面に眼をすえながら、背中をゆすってやった。
暫くあばれていた赤ん坊は急に静かになり、メグの背中でぐったりとなった。
ああ、やっと眠った―――