星屑埋葬~赤ん坊の死~

若者は、自分の前に立ちはだかっているメグの躰を押しのけ、

「じゃ、また」

と慌てて飛び出し、敷居につまずいて転倒しそうになった。

それ以来、もう一人いる年輩のほうの御用聞きが廻って来るようになり、
その若者は道で会うと、メグが出歯をむき出すようにして笑って見せても、気づかぬふりをして行ってしまうのだ。


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