星屑埋葬~赤ん坊の死~

ある日、赤ん坊がまた下痢をおこしてひきつけた。

医者に何を食べさせたかたずねられても、
夫人は思いあたることがなくて満足な答えができなかったが、
またメグに違いないと思い、激しく問い詰めた。

メグは悪いものを与えた覚えはないと主張し、
干柿を、二つばかりやったと答えた。

夫人は狂気のように、

「あんたって人は!干柿を赤ん坊に食べさせるなんてどういうつもりなの。
正司を殺す気ね!」

と叫んだ。



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