星屑埋葬~赤ん坊の死~

明るい店内から外へ出ると、いつの間にか夕闇が降りてきていた。

陽が落ちると急に空気が冷えてくる。

ねんねこ半纏を来て来なかったメグは、身慄いを一つして歩き出した。

赤ん坊を背負っている背中だけがほかほかとあたたかかったが、
オムツはこれ以上水分を含むことはできぬほど濡れていて、
カバーを通したしめりがメグの腰のあたりにも浸みてきている。


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