幼なじみと不器用恋愛




「由奈ちゃん?久しぶりね。」




家に着いて、玄関に入ろうとすると声をかけられる。



「あ…こんにちは。」




そこには郁也のお母さんがいた。




「郁也、今日も遊んで帰ってくるのかしら。最近帰りが遅いのよね。

今日はどこ行くか知ってる?」




これは……言ってもいいのだろうか。合コンだって。



「えっと……」



「郁也が心配なのよ、教えて?」




まっすぐに見つめられ、答えるしかなくなる。




「合コン…です……」



私がそう言うと郁也のお母さんはため息をついた。




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