幼なじみと不器用恋愛




そして次の日ーー



「さぁ、海よ!海日和ね!」



外にいるのは無駄にテンションが高いお母さんと苦笑いの郁也のお母さんと、

昨日泣いて目が真っ赤の私だった。




「郁也は?」



私がそう言うと郁也のお母さんは申し訳なさそうに笑った。



「あの子ったらね、絶対行かないとか言っちゃってるの。ごめんね、由奈ちゃん。」




「いえ……」




やっぱ来てくれないんだ……



唇を噛み締めてるとお母さんがせかす。



「ほらほら早く海に行きましょ。」




どれだけ子供なの……





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