幼なじみと不器用恋愛
「郁也のバイト先ってどこですか?」
「えっと、確かチラシをもらってきたんだ…ここよ、ここのカフェ。
だけどイマイチ場所知らなくて……どこらへんかわかる?」
地図を広げ出す郁也のお母さん。
え、地図とか私苦手なんだよなぁ……
しかもここのカフェ、よく行くし。
「あの、私が届けに行きます。」
「え、いいの?」
「はい、場所もわかりますし。」
私がそう言うと郁也のお母さんから財布を渡される。
「ありがとう、助かるわ。今度ケーキごちそうするわね。」
「わー、やった!」
へへっ、嬉しいな。
「じゃ、お願いね。」
「はい、任せてください!」
そして私は家を出た。