幼なじみと不器用恋愛
今度は俺から優しく抱きしめると由奈は安心したように俺に身体を預けた。
抱きしめるといつも思う。
コイツの身体はすげぇ華奢で少しでも力を入れたら壊れてしまいそうだ。
だから優しく触れる程度で抱きしめる。
「郁也……しばらくこのままでいたい。」
よっぽど安心するのかそういってくる。
「……わかったよ。」
ほんと可愛いやつ。
コイツは弱いから、傷つけないようにしなくてはいけない。
そして守らなきゃ。
「俺も好きだよ……」
由奈が寝静まった頃にそういう俺は逃げているのかな。